第1回 … TDQ(ドラゴンオエスト) ゲームレビュー

えー、まず最初に謝っておきます。済みませんでしたm(__)m
ドラクエコンサート観に東京まで行ったはいいものの、1ヶ月も更新サボってちゃしょーがないですな。
更新再開第一回は、データ集の開設とともにTDQのゲームレビューと相成りました。
どうぞお付き合い下さいませ。

さて、大方の人は「TDQって何じゃい?」とのたまわれるでしょうが、
まずは何も言わず次の写真を見て頂きましょうか。


写真1

これがタイトル画面です。ロゴがそっくりですね(笑)。

そもそもこのゲームはひでたんぼさんという方の「TNB製作所」(製作所といっても構成員は一人)によって製作された
X68000用の(最早このマシンを知らない人もいるんだなあ)同人RPGです。
91〜92年頃の作品なので、もう10年も前のゲームという事になります。
当初は「Dragon Ouest」すなわち「ドラゴンオエスト」と呼ばれていましたが、
無償配布に伴い「O」を「Q」に戻し、上に「T」をつけて公開されました。
ところがその後、あのJASRACによって著作権についてのクレームが入り、
ひでたんぼさん自身によってTNB製作所のTDQに関するページは閉鎖されてしまいました。…だからJASRACって嫌いです(ボソッ)
本来ならばX68000でしかプレイできないはずなんですが、SHARP社から
このマシンのエミュレータが無料で公開されたため、Windows上でもプレイできるようになりました。
本家ドラクエのグラフィック、システム、音楽を流用しており、ストーリーは完全オリジナルとなっています。

現在、この「TDQ」と続編の「TDQ2 魔族の大地」がリリースされています。
「3」と「4」も予定としてはあったのですが、先述の理由により事実上開発中止の状態となっています。
「2」についてもレビューしようと思いますので、次回以降にご期待下さい。

詳しいプレイ方法などは他に解説サイトがいくらでもあるので、ここでは割愛します。
自力で調べて、自力で手に入れて下さい。

では、内容の方に入っていきましょう。

 
写真2                       写真3

写真2にあるとおり、この作品は「2」へ続くストーリーの「序章」にあたります。
一見すると本家DQ4のようですが、この作品全体が「序章」であり、
ストーリー自体が章で区切られているワケではありません。

写真3ではメッセージウインドウ初登場。
ウインドウもフォントも本家DQと比べて何ら遜色はありませんね。
…とか言ってたら。


写真4

ああっ!ウインドウが半透明!いきなり度肝を抜かれました。
(隠しオプションで本家と同じ黒にすることもできます)
上・左…主人公、上・右が主人公の妹のミルル、
そして下のベッドにいる人物が母親のセシランです。

誤解の無いように言っておきますが、このゲームにおいて主人公は勇者ではありません。
回復呪文を得意とするごくごく普通の少年です。
攻撃力にいたっては妹のミルルの方が上という体たらくです(笑)。
(ちなみにミルルは武闘家タイプで呪文は使えません。アリーナみたいな感じかな)

城の戦士の父親が帰って来ると聞き、主人公達が南のマログリフルの町へ迎えに行く所から物語が始まります。


写真5

彼は主人公の父親のスライム、ムルイ君です。
このセリフの後、なんと「父親が魔物に連れ去られた」という衝撃の事実が発覚。
なんて安易な…(爆)
で、ムルイ君はその場で仲間に。勇者でもないのに主人公達は旅に駆り出される事になってしまいます。

余談ですが、このムルイ君。弱いです(笑)。
当初は装備する事すらできず足手まといに。あるアイテムを手に入れれば武具の装備ができるようになり
少しはマシになりますが、それでも弱いです。
HPが低すぎで、30LVになってもまだ2ケタです。強いモンスターなら一撃でやられます。
一応呪文も使えますがどれも中途半端で、ラスボス近くになるとまるで必要なくなります。
まあ「スパロボ」好きの管理人としては、名前をひっくり返すと「イルム」になるので嬉しかったり(意味不明)。

この後のストーリーはご自分で確かめて下さい。


写真6

システム面の話に移りましょう。
最終的には写真6のように5人パーティーとなります。本家DQとは一味違いますね。
あと、ストーリーの部分部分では「勇者イケタ」なる人物が戦闘中助けに現れる事もあり、波瀾万丈です。
(この「勇者イケタ」、勇者と名乗るだけあって強さはお墨付きですが、どうも言動に怪しい部分が…?)


写真7

戦闘シーンです。
基本的にDQ3の戦闘シーンと同じですが、
4のように「たたかう・さくせん・にげる」がコマンドの最初に来ているので、
先頭キャラの「ぼうぎょ」が「にげる」になるような事はありません。
「さくせん」といってもAIがあるワケではなく、表示速度の変更のみとなっています。
(「2」ではAIが採用されていますが、それはまた別の話)
また、本家では敵グループが1匹の時は「1ひき」でしたが、こちらではちゃんと「1ぴき」となっています。



写真8

オリジナルモンスターのスライムモギです。
何が「モギ」なんだかよくわかりませんが、スライムの1.5倍くらいの大きさがあり、イオを唱えてきます。
問題なのはこいつの出現場所で、なんとゲーム開始地点のすぐ東に出現するのです。
序盤の主人公達ににイオなんか唱えられたら…説明するまでもないでしょう。
他にも序盤では絶対倒せないオックスベアなどが出現し、どっちにしろ瞬殺です。
マログリフルで「絶対東へ行ってはいけない」と念を押されはするワケですが、それだったら最初から行けなくした方が…(^^;


写真9

道具欄です。見た事のあるアイテムもちらほら。
画期的なのは「ルラミトの雄石」「ルラミトの雌石」というアイテムです。
ルラミト…というとなんかルーラとリレミトを繋げたような名前ですが、効果としてはルーラに近いです。
フィールド上や街中、ダンジョンの一部で雌石を使うと地面に印を残す事ができ、
その後雄石を使えばいつでもその地点へ移動できるのです。
ファミコン版「MOTHER」を知っている人なら、「パンくず」と言った方がわかりやすいですかね。
リレミトのようにダンジョンの脱出にも使えますし、とにかく便利です。





全体的なゲームバランスはけっこうヤバめになっています。
エンカウント率は本家よりも低いものの、ザコの強さが尋常じゃありません。
特にフロストギズモとシャドーの組み合わせは激悪でした。
ヒャダルコ+凍える吹雪で、満タンのHPを1ターンでスッカラカンにされた事もあります。
またラスボスの凶悪さは本家2のシドーにも勝るくらいで、LV34の主人公の一撃はダメージ「9」でした。
きゅ、「9」!?
本家3でゾーマにLV28で挑戦した時だって、最低でも30以上はダメージ与えられたんですけど…。
またバイキルトをかけても本家ほど攻撃力が上がらず、またかけてもすぐにデロハ(凍てつく波動に相当)で
打ち消されてしまいます。
そしてこいつにはルカニ・ルカナンが効きません。
…どうしろってんでしょうね。
低レベルクリアをさせる気が無いんでしょうか、このゲームは。
思うに、レベル上げをプレイヤーに強要するようなゲームバランスは無茶だと考えますが…。

…しかし。これだけではありません。
まだラスボス以上に最凶最悪暴悪無比の存在がいます。爆弾岩です。
なんとこいつら、HPが減ってようが減ってなかろうが問答無用でメガンテを唱えてきます。
こいつらに全滅させられた回数は数知れません。


総合的な評価としては…。
たった一人で製作したゲームとしては、ストーリーの長さもシステムもグラフィックも申し分無いと思います。
ただ、ゲームバランスに重点を置いてプレイする方は期待されない方がいい、とだけ言っておきます。
また音楽には音の間違いなどが多々見受けられて、少し残念でした。
管理人はあくまで「個人の域を出ない程度の作品」と認識してプレイしたつもりです。


では、次回以降の「2」のレビューにもご期待下さい。




おまけ…本家DQもそうであるように、このTDQにも豊富な裏技が存在します。
      ここでは一つだけ紹介。「戦闘中に毒消し草を使うと…?」


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