第4回 … ロンガデセオの門番って一体何者?

DQ6のマウントスノーで会うことのできるザム神官。
錆びた剣が隠されている洞窟に入る方法を教えてくれる、色々と謎の多い人物です。
錆びたラミアスの剣を持って帰ると、見る影もなく朽ち果てているのに驚き
「代々伝説になるほどの すごうでのかじ屋の家系の者が住んでいたのう」と
ならず者の町ロンガデセオの場所を教えてくれ、さらに入るためのアイテム「デセオのパス」を手渡してくれます。
その後話しかけると、「昔はわしもあの町で ブイブイいわせていたもんじゃよ」と…
神官じゃないのか、あんた

それはともかく、ロンガデセオに着くと門番に呼びとめられました。
「悪いがあんたらみたいな人はこの町にふさわしくないぜ。でていってくんな」
とりつく島もないですね。
そこでデセオのパスを見せると…
「ん?こ これは…!あんたらがあの方の知り合いとは。さあ どうぞどうぞ」
あの方?
…ますます神官である事が疑わしく思えてきました。
デセオのパスを見てすぐザム神官だとわかるあたり、彼しか持っていない特別製のパスだったに違いありません。
「…ザムくんって、いったい、どういう人なんだろうね」(小説DQ6よりバーバラの台詞)
全くです。

まあ、とにもかくにもこれで無事ロンガデセオに入れるワケですが…

ちょっと待った。
DQ6をクリアした人なら、何か違和感を覚えませんか?

そもそもザム神官のいるマウントスノーは、友達と酒を飲んでいた若者ゴランが
うっかり正体をバラしてしまった事で怒った雪女のユリナによって
50年間氷漬けだったはずなのです。
だからこそ主人公達一行は彼に会うことができたはずです。
その証拠に、マウントスノー南のほこらの男はこう言っています。
「オレのじいさんが子供の時 会ったことがあるって。50年以上昔の話だな。
そのときすでにザム神官はかなりのトシだったみたいだから さすがにもう生きちゃいないよ」

では、何故ロンガデセオの門番はザム神官の事を知っていたのでしょうか?
しかも、パスを見てすぐ彼だとわかったあたり、ある程度懇意であったと推測できます。
これは一体どういう事なんでしょう。


仮定1…ザム神官の名は50年の時を経てもまだ有名であり、パスのデザインまで詳しく知れ渡っていた

大方の人は、こういう結論にたどり着く事でしょう。
なるほど、確かにこう考えれば一見矛盾が無いように見えますね。
ところが、です。
先ほどの門番のセリフをもう一度よく見てみましょう。
「ん?こ これは…!あんたらがあの方の知り合いとは。さあ どうぞどうぞ」
知り合い?
基本的に「主人公達、マウントスノーの人々」以外でザム神官と知り合いなのは、
状況から言って50歳以上の人以外に考えられません。
50年間氷漬けだったんですから当たり前です。
氷漬け事件がなかったにしても、ザム神官は高齢だったため30〜50代位の人に限られるでしょう。
ですが、主人公達はどう見積もっても30〜50代の人間には見えません。(…ハッサンはともかく)
何故門番は主人公達が「死んでいるはずのザム神官の知り合いである」
と断定できたのでしょうか?

主人公達が何か別ルートでデセオのパスを手に入れ、それをただ門番に見せただけかも知れないのにも関わらず、です。

門番は氷漬け事件を知らなかったにしても、ザム神官がロンガデセオを去ったのはそれ以前の話です。
マウントスノー南のほこらにいた男のように「もうとっくに死んでいるだろう」と思っている事でしょう。
氷漬け事件が無い場合、主人公達とザム神官が知り合うことのできる可能性はゼロなのです。
こんな簡単な事が門番にわからないハズはありません。

つまり、やはり門番とザム神官は互いに面識がある事になってしまうのです。
でなければ、ザム神官の知り合いにしては明らかに若すぎる主人公達を
面識のない人間のパスだけで町の中に入れる事は恐らくしないでしょう。

という事で、この仮定はご破算となります。


仮定2…門番は実はマウントスノーの人間だった

つまり、マウントスノーで彼はザム神官と一緒に氷漬けになっており
ユリナの魔法が解けた瞬間、主人公達より先にロンガデセオに戻ったという事です。
ゲーム中でマウントスノー以前にロンガデセオに来てもやっぱり門番が立っていますが、
これはこの際同じセリフを喋る別人だと言う事で片付けてしまいましょう。

これならば彼がザム神官を知っていて、なおかつ主人公達がザム神官と知り合いだと断定できる説明がつきますが、
ロンガデセオに戻った時に辺りの変化に気付かないはずがありません。
知っている人は一人もいない。おまけに入り口には新しい門番が立っている。
まさに浦島太郎状態です。
先程の主人公達のように、新しい門番に「悪いがあんたみたいな人はこの町にふさわしくないぜ。でていってくんな」
と言われて追い返されるのが関の山でしょう。とても門番が続けられる状況ではありません。

ええい、これもダメか…。
仕方ない、最後の仮説を立てましょう。


仮定3…門番の言う「あのお方」とはザム神官の事ではない

つまり、ロンガデセオにはザム神官以外に「ブイブイいわせていた」人物がもう一人いたのです。
言わばザム神官の後継者のようなモノ、例えるなら緋村抜刀斎に対する志々雄真実のようなモノです(元ネタ知らない人はごめんなさい)。
そして、彼はザム神官と全くデザインの同じデセオのパスを持っていたのでしょう。
特別製のデセオのパスが2個存在した事になってしまいますが、これで全ての問題はクリアーできるはずです。


とはいえ、この人は何者なんでしょうか。
もしそんな人が存在したとすれば、間違い無くゲーム中に登場したはずです。
ならず者の町を仕切る人物…DQ7で言うなら、スイフーみたいな人物なのでしょうから。
まさか…情報屋のホック?いや、でも、まさか、ねぇ…。


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