第3回 … 謎の戦士リバスト

第3回は、DQ4に名前だけ登場する戦士、リバストについての考察です。

ゲーム中では、リバストの話はアネイルの町で聞くことができます。
宿の客引きの男が町を案内してくれますが、そのセリフによれば
リバストは天空の鎧を身にまとい、アネイルをモンスターから救った英雄だとか。
ん、天空の鎧?
確か、天空シリーズの武器&防具は天空人の血を引く勇者にしか装備できなかったハズでは?
その証拠にDQ5のテルパドールで、勇者でない主人公は天空の兜を装備できませんでした。
てことは、こいつも勇者なのか?

夜にアネイルの町に入ると、墓場にはリバストの亡霊が。
「私はリバスト。私の使っていた鎧は天空の鎧と呼ばれていた。だが何者かが海の彼方に持ち去ったのだ」
ふむ。てことは、アネイルの教会に奉られていた鎧はニセモノというワケですね。
で、あんた勇者なの?
と訊く間もなく、消えちゃいました
無情にも、ゲーム中ではこれ以上リバストに関する情報は得られません。
天空城にもリバストの事を知っている人はいない様子。
いったい何者なんだこいつは。



と、ここで管理人の手元にあるのは文献「ドラゴンクエスト4 知られざる伝説」。
これに「アネイル攻防戦」という、まさに探し求めていたサブストーリーが載っています。
どれどれ、リバストとはどういう人物なのか…

いきなりイラストを見て愕然。
なんと彼は天空の鎧だけでなく、剣・盾・兜全てを装備しているのです。
じゃあ墓場でリバストが言ってたセリフは何だったんだ?鎧だけじゃないじゃん。

つまり、彼は天空の「鎧」以外の装備の名前については全く知らなかったのでしょう。
同じ材質でしかも同じようなデザインであるのにも関わらず、名前を知らない装備を一セット全て揃えていた、と。
ある意味すごい人です。

さて、冒頭からリバストはアネイル義勇軍を率いて、エスターク配下のモンスター軍団と戦っています。
なるほど。これはDQ4以前の、地獄の帝王エスタークと人間との戦いを描いているんですね。
リバストの本名はリバスト・ラル・クルトスだそうです。

さらにリバストは、アンクルホーンのググアが放つヒャダルコを盾で跳ね返します。
このあたりの記述から、マホカンタと同等の能力を持っているのでしょう。
間違い無く天空の盾であると推測できます。

リバストはある日親戚に会いに行くと言って、ミントスからこの天空シリーズを持ち帰ったそうです。
誰からもらったかと訊くと、「神様からもらった」としか言わなかったとか。
つまり彼はマスタードラゴンに認められたんでしょうか。
だとしたら、彼が天空シリーズを装備できる理由も説明できる気がします。

次第に形勢が不利となるにつれて、エスタークの参謀ヴァルーガは一計を案じました。
人間に化けてアネイルに潜入し、要となる人物を見つけ出して始末するという、いかにもな作戦です。
彼はリフという人間に変身し、リバストの幼なじみでかねてからリバストの実力に嫉妬心を持っていたカハンとメルバに接触します。
カハンとメルバは最初こそ恨みがましい事を言っていましたが、リバストの実力や武器、防具のことを
まるで我が事のように自慢します。
そこに、リフ(ヴァルーガ)はこうつけ込みます。
「しかし、そのリバストとかいわれる戦士がお強いのはご自身の力より装備した武器と防具の威力のような気がしますな。
例えばおニ人がその装備のどれか一つでも身につけ、手にされれば今の何十倍もの働きができるのではないですかナ?」

この言葉と謎の蜂蜜酒により、ヴァルーガの戦略にハマり完全に操られたカハンとメルバは、翌日リバストを問い詰めます。
その白銀の装備のどれか一つを俺達に貸してくれないか、と。
リバストはこれを断わりきれず、承諾してしまいます。天空の剣はカハンに、盾はメルバの手に―――

ちょっと待て。
だから何で一般人が天空シリーズを装備できるんじゃい!
リバストだけじゃなく、この二人も勇者という事になってしまうじゃないか。

まあそれは置いといて。
天空の鎧と天空の兜、あとは普通の剣と盾しか装備していないリバストは
運悪くググアと再会してしまい、相討ちとなって命を落とします。

そこでようやくヴァルーガの策略に気付いたカハンとメルバ。
リバストの安否を気遣う気持ちから、凄まじい闘志で魔物を倒し始めます。
これが皮肉にも効を奏し、ヴァルーガは裏をかかれモンスター軍団は総崩れとなり大敗します。
リバストの遺骸は、ググアの死体に守られる形で発見されたとか。

カハンとメルバはその後同盟軍に参加し各地を転戦したそうですが、
リバストの使っていた武具を使用していたかどうかは記録が残されていないそうです。
カハンはガーデンブルグで戦死、メルバは終戦直前のアッテムトでその命を落としました。
結局、天空の武具に関しての記録はここで途切れます。



うーむ、どうコメントしていいものやら。
とりあえず、現時点でわかる事をまとめておきましょう。

謎としてあげられるのは、
1.ゲームではアネイルに存在していたのは鎧のみとなっているが、リバストは全種類の天空シリーズを所持している
2.リバストはともかく、一般人が天空シリーズを装備してしまっている
3.その後、天空シリーズがどのような経緯で各地に散らばったのか不明

結論をまとめると、
1については先述のとおりリバストは天空の鎧しか名前を知らなかった、
3については人から人へ渡り歩いた、などと色々と想像ができますが、
2についてはマジでさっぱりわかりません。
この頃の天空シリーズは一般人にも装備できる物だった、と解釈するしかないのでしょうか。
皆様の情報をお待ちしています。


余談ですが、カハンの戦死したガーデンブルグに後にバトランドから天空の盾が送られるワケなので、
何か運命めいたモノを感じますねぇ。


戻る


【お買い物なら楽天市場!】 【話題の商品がなんでも揃う!】 【無料掲示板&ブログ】 【レンタルサーバー】
【AT-LINK 専用サーバ・サービス】 【ディックの30日間無利息キャッシング】 【1日5分の英会話】